2019年7月11日(木)の日本経済新聞の朝刊に、副業に関する記事が掲載されていました。
副業を希望している人が2200万人に対して、実際に副業を実施している人は267万人という調査結果の記事です。
人生100年時代、終身雇用の見直し、老後2000万円など、何かと将来不安が話題となっており、その対策の一つである副業への関心がより高まっています。
私は副業を実施している一人です。そこで、私の副業をご紹介致します。
○副業の実績
2013年から、副業を始め、2019年現在までの実績は以下の通りです。
- 2013年 ・・・ 43.3万円
- 2014年 ・・・ 98.8万円
- 2015年 ・・・ 21.0万円
- 2016年 ・・・ 7.6万円
- 2017年 ・・・ 268.4万円
- 2018年 ・・・ 259.2万円
- 2019年 ・・・ 132.7万円(7月時点)
2015年と16年は本業が忙しかったため、副業を抑えました。
○副業を始めた頃の私
6年前の2013年に副業を始めました。
当時は副業という概念は世の中に今ほど広まってはいなかったと思います。
本業の収入は多くなく、資格取得のための学費が必要だったこともあり、お金がありませんでした。
本業の収入は400万円/年ほどで、資格学校の学費は約100万円/年でした。
いま思えば、慎ましい生活をしていたという印象です。
○副業の内容
本業は建築設計を生業としています。副業も本業と同じ建築設計の分野です。
副業が本業の延長上であるため、スケジュール感も把握しやすい。
建築設計の仕事は、やろうと思えば、メール、電話そしてPCがあれば、どこでもできます。
設計図を作成するためのソフト(CAD)も無料ソフトがあるので、設備投資が安価です。
平日の夜や土日の空いた時間など、本業と資格勉強の合間をみつけて、気楽に自宅で副業をすることができました。
自宅でYOUTUBEのラジオ放送動画を聞きながら、設計図をゴリゴリ描いてます。
眠くなったら、ベッドで昼寝。
おなかが減ったら、近所のラーメン屋に。
集中力が切れたら、部屋の掃除。
私にとって副業は
- 空いた時間を有効活用
- 遊びに出かけなくなった分の支出の減少
- 部屋がキレイになる
- 本業以外の副収入の形成
といった効用が得ることができる、とても大切なライフワークの一つとなっています。
○副業の受注先
副業の受注先は、転職前の本業の下請け事務所や、独立開業した元同僚や、元先輩です。
※私は1度、転職しています。
気心知しれた間柄なので、人間関係でのストレスもありません。
気心知れていて、双方の職能や仕事内容が阿吽の呼吸で意思疎通できるので、副業の依頼をしてもらえるのだと思います。
○副業を始めたきっかけ
設計事務所は仕事に波があり、忙しい時は猫の手でも借りたい。
下請けの設計者の方とお酒を飲んでいる時に、
「今度、忙しいようでしたら、お手伝いしますよ」
と半分冗談で提案したら
「じゃあ、今度、お願いするね。」
といった感じで交わした会話の数日後に、実際に依頼が来ました。
よって副業を始めたきっかけは、真面目に副業をしようと思って始めたのではありませんでした。
需要と供給が一致して、依頼を断る理由もないので自然と始まりました。
自然に始まったので、無理なく対応でき、無理がないので継続しています。
思い返すと以下の条件が整っていたので、自然と始まったのだと思います。
- 人脈
- 職能
○人脈と職能の両輪が副業開始と継続の要
人脈が、安定した受注を呼び、スムーズな仕事の進行の土台となります。
ただし、仲良しというだけでは、受注は来ないし、継続もしません。
職能も、安定した受注を呼び、スムーズな仕事の進行の土台となります。
「あいつはイイヤツで、仕事も良くやる」となれば、仕事は自ずと回っていきます。
○本業での丁寧な仕事が、人脈と職能を形成し、副業につながる
私にとって、人脈と職能は本業によって形成されました。
転職前の会社はいわゆるブラック企業で、残業代は一銭も支払われませんでした。
ブラック企業時代は20代で、建築設計の仕事に矜持とやりがいを抱いていました。
(暑苦しくてすみません)
お金よりも少しでも早く一人前の設計者になることを優先し、仕事に励みました。
残業も多い月は120時間くらいしていた時もあったような、、、お金は貰えないのに、、、
20代の私に会えるのなら、「腐らずよく励んだね」と言ってあげたいです。
(自画自賛ですみません。一方で、「努力する環境も大切だよ」とも言ってあげたいです。)
この時に築いた人脈と職能が、現在の副業につながるなど、考えてもいませんでした。
本業の収入はなかなか上がらず、将来不安は増すばかりです。
今の副業があるため、すこし心にゆとりができています。
冒頭の記事にあるように、副業に関心のある人が多くいますが、実際に行っている人は少ない様です。
全ての人に当てはまるとは思いませんが、私の副業の経緯の紹介が、副業を始めたい人の一助となれば幸いです。
しかし、私の副業内容で250万円/年を超えて稼ぐのはちょっと大変と最近は感じています。
労働所得は時間の切り売りで、限界があります。
株式の配当、不動産投資といった不労所得に最近魅力を感じています。
本業、副業で稼いだ労働所得と、節約によって支出を減らし、残ったお金でキャッシュフローを生み出す資産を買う。
今後は、これに尽きます。
GOOD WORK GOOD LIFE.